バブルの活用と、崩壊後への備え

今月の支援者の会は、

さわかみ投信の最高投資責任者の草刈氏を招いて行った。

 

 

同会の最後に紹介があった

草刈氏と澤上会長の共著「金融バブル崩壊」にも詳しく書かれているが、

いまはバブルの上にバブルをいくつも塗り重ねたような、

歴史上初の事態になっている。

 

 

そのバブルも、いつかは崩壊するだろう。

 

 

そして、崩壊した時のショックは、

前回のリーマンショックやITバブルのショックはおろか、

ブラックマンデーや昭和のバブル崩壊を大きく上回り、

過去最大級のものになる。

複数のバブルが、連鎖的にはじけることになるからだ。

 

 

いまは、世界中の中央銀行が共同し、

いわば世界中の知恵をかき集めて、

バブル崩壊をバブルで上塗りして防いでいる。

 

 

だが、世界中の知恵をすべて集めて、

人類が打てる手をすべて打ってしまった後に、

バブルが崩壊したらどうなるか?

 

 

もはや打てる手は残っていない。

 

 

そして、打てる手が残っていない分、

傷は深く、長いものになるだろう。

 

 

現在のバブルの崩壊がいつ起こるのか、

それは誰にもわからない。

まだ数年続くのかもしれないし、

明日にも崩壊するのかもしれない。

 

 

いま、中小企業の経営者がやるべきことは、

企業の存否を分ける一大転機が来る日がそう遠くないことを覚悟し、

先をよく読んで、備えを万全にしていくことだろう。

 

 

ただ、日々中小企業の経営をしていく経営者としては、

バブルだからとただ亀のように縮こまっているのでは失格だ。

 

 

「馬鹿と鋏は使いよう」という言葉がある。

これと同様に、バブルにもバブルの使い方があり、対処の仕方がある。

それが出来るかどうかで、バブルは薬にも毒にもなる。

 

 

バブルはない方が望ましいが、

今の資本主義の仕組では、

バブルは生成と崩壊が繰り返される運命にある。

 

 

ならば、それをよく理解して、使いこなせばいいだけの話だ。

 

 

天気に例えると、

晴れの日の方が望ましいが、豪雨の日もたまには来る。

ならば、豪雨に備えて屋根を修理しておき、

ついでに水瓶を置いて水を貯めて、

活用すればいいのと同じことだ。

 

 

さて、バブルの使い方とはなにか?

 

 

たとえば、世界のIT化の進化は、

ITバブルによって10年早まったといわれている。

 

 

起業が多くなったから?IPOが増えたから?

そんな小さなスケールの話ではない。

 

 

バブルによって、インフラが整備されたからだ。

 

 

数10兆円に上る長距離光ファイバー網の工事費用は、

バブルのおかげでファイナンスされた。

そのインフラが出来たから、ITが活用できるようになったのだ。

 

 

ITバブルの崩壊後、多くの投資家は損をした。

だが、一般市民や利用者にとっては、

ITが安く便利になり、世界は便利になった。

 

 

これがいわば、バブルの効用の使い方の一例だ。

 

 

同じことが、いまも起こっている。

なら、それはどこで起こっているのか?

それを、中小企業としてはどう活用するのがよいのか?

どこが勝ち残り、どこが負けて消えていくのか?

その勝敗の分かれ目になるカギは何か?

 

 

そんな長期シナリオとKPIを、

長期的な視点でとことん考え抜き、

各企業の現状を見て、日々の経営をしていく。

 

 

ここで、長期投資と同じ視点が生きてくる。

 

 

過去にも、バブルは何度もあった。

そして、未来にもバブルは何度も繰り返されるだろう。

今後も、なくなることはない。

 

 

ただ、そのバブルを活用し、崩壊後に備えるということは、

小さな中小企業1社1社が単独で行うのは、なかなか難しい。

 

 

その1社では出来ないことも、

当機構のように多くの力を集約すれば、活用出来るようになる。

活用できれば、その崩壊を乗り越える方法も当然にわかってくる。

 

 

バブルの使い方と、崩壊後への備え、

この2つをきちんと経営者としてできるかどうかが、

今後、多くの中小企業の生死を分けることになるだろう。

 

 

生活に必要な企業を、

来るべきバブルの崩壊を乗り越えて子や孫の未来に残していくために、

我々も活動のペースを上げていこうと思う。