『米国はどこで道を誤ったか』

久々に、読み応えのある本に出合ったので、紹介しておきたい。 表題の、バンガード・グループ創業者であるジョン・C・ボーグル氏の著書である。     現代資本主義の矛盾点が、データを使ってとてもわかりやすく整理されている。 基本的には運用会社に関する指摘が多いが、 事業会社に通じる点も多く、 事業承継にも通じる内容なので紹介しておきたい。 & 

使命を果たす会社

先日の新聞に、目を引く記事が載っていた。     フランスが2019年に制定した新法に則り、 ダノン社が「使命を果たす会社(Entreprise à Mission)モデルを、 株主総会の承認を経て採択したのだ。     この「使命を果たす会社」というのは、 「株主価値の持続的向上と社会、環境問題解決の両立をはかること 

シンデレラストーリーは、ホンモノか?

最近、新聞などでM&A仲介会社の広告を見ることが多くなった。     きっと、中小企業の売買を仲介することで、 とても儲かっているから、 より儲けようと広告費をふんぱつしているのだろう。 (あまりよくない。典型的なバブルの兆候だ)     その広告は、大体こんな内容だ。 「次はあなたの中小企業が、世界的な大企業に買われ 

2つの「り」

今日は、当機構が大切にしている、 2つの「り」についてお話したい。     一件簡単で、 子供でもわかることのようであるが、 実は現代資本主義社会で生きる大人が、 この2つの順番を守って生きることは、 容易ではなくなってきているからだ。     1つ目は、「理念」の「り」である。     私は、下記 

うれしい誤算続きで大忙し

6月は、うれしい誤算が続き、異常なくらい多忙な一か月だった。     事業承継問題の根深さ、幅広さを再認識するとともに、 その事業承継問題をソーシャルビジネスとして解決しようという 当機構への共感や期待を実感できることも多く、 多忙ながら、とても充実した月だった。     たとえば、こんな3つの出来事があった。 &nb 

『事業承継プラットフォーム』出版

当機構の活動について記した書籍『事業承継プラットフォーム』 が、全国の書店やAmazon、楽天等で販売開始になった。     さわかみ会長の「長期投資家日記」 でも取り上げていただいたので、 既にご存知の方も多いかもしれない。     事業承継に悩む「創業者」、 やる気はあるけど一人では不安な「承継者」、 どう支援した 

SDGsの何番目?

先日、ある銀行の方から、こんな質問を受けた。     「御社がSDGsソーシャルベンチャーなのは、  よくわかりました。  私も、その通りだと思います。    それで、具体的には、  SDGsの何番目に該当するのでしょうか?」     前回も書いた通り、こちらとしては 「人として当たり前のことを、当たり前にや 

子や孫の未来に残したい企業、とは?

厳しい時こそ、物事の本質がよく見えることがある。     今のコロナ禍で、生活必需品を扱う企業が、 ないと困る企業と再認識されているのが、その好例だ。     これらは、コロナ流行の前には、 いずれも「儲からない」という理由で、 資本市場で不人気だった企業群だ。     食品、運送、生活用品、 交通 

命と経済、判断基準はポピュリズム

コロナウイルスは、人類含む他の生物と同様に、 必死に種として生存し、子孫を残し、 繁栄しようとしているだけだ。     だが、その行動は、人より賢いのかもしれない。     もしエボラウイルスのように、症状がすぐに表れ、 劇的な致死性を有していたら、人類はより劇的に対応した。 だから、エボラウイルスは、より早く抑えられ 

フリーランチは、ないぞ?

残念ながらコロナ対応でも、 日本は世界から周回遅れのようだ。     前回のブログで指摘した過小なPCR検査数は相変わらずで、 日本ではいまだに1日平均7千回程度しか検査が行われていない。 (つまり日本では「検査した全員が陽性」という最悪の結果でも、 「公式な感染者数」は、1日7千人しか増えない)     その結果、「