FACTFULLNESS 事業承継

「FACTFULLNESS」(日経BP社)という書籍を読んだ。   なかなか読み応えのある本なので、ぜひ皆様にも一読をお勧めしたい。   特に、「ノーベル賞受賞者を含むインテリ層でも、世界の現状認識はサルにも劣る」 という事実を、明確に説得力を持つ数字で示した記述は、とてもインパクトがある。   いや、むしろ、インテリであるから 

事業承継が必要な企業数は、本当はどれだけあるのか?

政府発表の数字として、127万社が独り歩きしている。   が、この数字は正しいのか?   結論から言うと、おそらく不正確だ。   政府の発表を正確に読めば、わかるはず。 だが、マスコミの報道が、 政府が発表した事実を歪めてしまっているようなので、ここで説明しよう。   まず、政府の発表数字というのは、 2017 年10 

台風と停電 これは天災か?それとも人災か?

先週の台風で、日本に大きな傷が残った。   特に被害が大きかった千葉県の一部では、まだ停電が続いている。 一日も早い復旧を祈るばかりだ。   ただ、この事故の背景にも、当機構がアンチテーゼとしている 「短期強欲資本主義」の影響があることは、理解されているのだろうか?   一部の方にお話ししたら「わかりやすい!」とのことだったので 

よくある質問② なぜ5000社?

答えはカンタン。   「本気で日本を救うには、規模が必要」だからだ。   この壮大な挑戦を目標とし、公言するまでには、実は多少の葛藤があった。   「今のまま黙っていれば、この大きなブルーオーシャンを独占できるのでは?」 「自分達だけなら、10社もやれば十分金持ちになれる。5000社などという壮大な目標を掲げずともよいのでは?」 

「買ったら成功!」ではない。事業承継の成否が問われるのは30年後だ

「M&Aで会社を買いました!事業承継に成功しました!」という本や記事が増えてきた。 それを大々的にPRする、M&Aの仲介会社も増えてきた。   ブームが起こり、事故が起こる、、、悪い兆候だと思う。 こういう本や記事が増えると、売手や仲介者は儲かるかもしれないが、 真面目な創業者や承継者にとっては、不幸な結果になってしまうことが多い。    

よくある質問① 事業承継問題の本質とは?・・・トヨタが10回倒産するほどの悪影響!

①中小企業への影響   中小企業は、全企業の99.7%、雇用の70%、経済の55%を占めている。 数字で見ても、日本の基盤であり、宝である。 だが、その1/3の、127万社の就職先、1,100万人の雇用、38兆円の経済が、事業承継問題を抱えている。   ・・・ここまでは、よく言われていること。 だが、数字が大きすぎて、理解しにくい人も多い 

サラリーマンは300万円で小さな会社を買うべきなのか?

面白い題の本だったので、思わず手に取って読んだ。   ・・・が、読んでみて、これを真に受ける人が出てくると、その人も、家族も、社会も不幸になると感じた。   この本に書いてあることは、「薬剤師が薬局を引き継ぐ」、「歯科医が歯医者を引き継ぐ」等、 限定された有資格者が、確立された安定的なビジネスを継ぐようなケースでなら、ありだと思う。 (そ 

企業同士のM&Aで中小企業の事業承継問題は解決できるか?

結論から言おう。99%は出来ない。   なぜか?理由は3つある。①規模、②統合、③買い手が主役、だ。   ①規模 多くの大企業が、数1000億単位のM&A予算を持っていると、日々報道されている。 だが、これらのほとんどは、中小企業を対象にはしていない。(大企業間で、部門や子会社を売買するのが大半)。   なぜか?自分の立 

ファンドで中小企業の事業承継問題は解決できるか?

結論から言おう。99%はできない。   なぜか?理由は3つある。①規模、②転売、③優先順位、だ。   ①規模 私はファンドを否定する気はない。 それどころか、ファンドは、「大企業相手のカーブアウトの受け皿」という本分においては、 資本主義の権化であり、至境のマネーマシーンだと評価している。   「大企業相手」に効率よく金を稼ぐこ 

コクヨとぺんてるの争いの本質 ー 事業承継ファンドの限界

コクヨとぺんてるの争いが、NHK等でニュースになっている。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190729/k10012012751000.html   まず最初に断っておくと、私はファンドを否定する気はない。 それどころか、ファンドは、「大企業相手のカーブアウトの受け皿」という本分においては、 資本主義の至境の