株式会社ビークオリティー:今よりも更にデジタル化で便利な社会へ

創業時のお話をお聞かせください。

当時は勢いと根拠のない自信のみで創業した記憶しかありません。それからは振返ることは一切せず、がむしゃらに前のみを見て歩んだ日々でした。

御社がM&Aに踏み切った理由は何でしょう?

会社として経営基盤が安定し、会社が0→10になったことを実感したことがきっかけです。これから組織的にも事業的にも10→1000の段階に入る中で、その段階の経営に自分自身が向いているとは思えなかった。またちょうど10年目、40歳手前という区切りもあり、仕事以外で自分自身の人生をこれからしっかり歩みたいと考えていた。

M&Aを進めていく過程で、社内での問題や動揺、不安はありませんでしたか?

特にありませんでした。

M&Aの候補先はいくつかあったと聞いていますが、その中からYamatoさわかみ事業承継機構をお選びいただいたのは、どのような決め手があったからでしょうか?

代表である吉川さんの人柄が一番の決め手です。実際、面談で話している際、人の目を見て落ち着いて話す、聞く、その話し方、言動には責任感を感じ、このコミュニケーション能力は日本ではなかなか感じない感覚でした。そして、それらの言動は誠実で、私とはタイプは大きく違うが、なぜか似ているという印象を強く感じました。

当機構は、永久保有で、従業員や取引先も完全維持することを前提に、承継先の長期安定的な維持・成長を目標としているために、承継後も無理なく経営を維持できる適正な相場で株価を提示しています。
ですが、ファンドや他の会社には、それ以上の株価を提示するところもあります。
今回、Yamatoさわかみ事業承継機構より高い価格を提示した先もあったかと思いますが、それでもYamatoさわかみ事業承継機構をお選び頂いた理由をお聞かせください。

お金以上に大事なものがあり、スタンスとしてはいい人に出会えなかったら売らない予定でした。その状況の中で今回売却を決めた理由は前の質問と同じく、代表の吉川さんの人柄です。10→1000にできると信じられる、という点です。私は従業員を仲間として一緒に仕事してきました。その仲間を新しい代表に託す際、彼らには良い新しい代表者を選んだな、と思ってもらいたいところがあった。同時に、当社を支えて頂いた顧客に対しても良い人にバトンタッチしたな、と思ってもらいたかった。
常にフェアーでいることは大変なことだが、吉川さんは、約束を守る・言ったことを成し遂げられる人だと感じている。

M&Aから3ヵ月が経ちます。M&Aが終わって、今はどのようなお気持ちですか?

最初は置き土産をたくさん置いていかないと不安だなと、勝手に考え色々行動しましたが、実際、承継者である井口様の優秀さには関心するところが多々あり、良い人には良い人が集まるんだなと思い、非常に安心しています。

これまでの略歴をお聞かせください

新卒でソニー(株)に入社し、主に経営企画や、CFOスタッフを担当したのち、(株)リクルートの住宅領域で、事業開発、事業推進などを担当。SUUMOブランドへの変更時に賃貸領域の現場統括として、事業戦略立案から、商品、システム、営業体制等全般の再構築を主導。
(株)経営共創基盤では、大小さまざまな企業にハンズオン型常駐支援コンサルを実施、主に新規事業立ち上げに従事。
その後、取締役として(株)ウィルゲートに参画し、取締役CFO兼CSOというタイトルながら、管理部門だけでなく複数の事業、人事、開発を管掌し、実質COOとして会社全体をけん引。
現在、(株)WACULで、取締役COOとして事業の再構築を推進。

CEOとなろうと思った理由は何ですか?

これまでNo.2、3のポジションは経験してきましたが、No.1であるCEOと比べて、見ている世界や背負っている責任の重さの差を感じていました。よって、すべての責任を負うポジションを担うことで自身のキャリアアップをしたい、というのが1点目です。さらに、今回は別の会社のCOOを兼任しながらのCEOということで、中小規模の複数の会社をパラレルに経営する、という働き方の事例を自ら作り、そのような働き方を広げていきたい、というのが2点目の理由になります。

特に後者に関しては、経営が変われば事業は大きく変わる、ということをコンサルティング会社と経営者の経験を通じて実感していたため、小さくても何か光るものを持っている会社を自身の力で大きく変革・成長させるチャレンジができる仕事に魅力を感じました。

初めての会社で、いきなりCEOとして着任することに、不安や問題はありませんでしたか?

もちろん多少の不安はありましたが、これまでコンサルティング会社で様々な経営層と対峙しながら成果を出すことに取り組んできましたし、ベンチャー企業経営では、途中から取締役として参画し、最初は既存メンバーの拒否感が少なからずある中で成果を出してきた経験があったため、いきなりCEOになること自体は大きなチャレンジだとは思っていませんでした。また、No.2ではなくはじめてのNo.1であるCEO、という点についても、本件の事業内容、組織規模、さらには機構のバックアップがあれば、問題ないと思っていました。

Yamatoさわかみ事業承継機構は、永久保有で、従業員や取引先も完全維持することを前提に、承継先の長期安定的な維持・成長を目標としているために、承継後も無理なく経営を維持できる適正な相場で報酬を提示しています。
こうした方針のため、場合によっては当社より高い報酬を提示した企業もあったかと思いますが、それでも当社をお選び頂いた理由をお聞かせください。

まずは、機構が掲げるビジョン・ミッションへの賛同という点が大きかったです。やるべきことであるし、そのために大きな障壁があることも分かっていますが、そこにチャレンジしたいという思いを強く持ちました。また、私自身は報酬の多寡はもちろん大事ですが、それよりも(一定の報酬がある前提ではありますが)自分自身がやり甲斐を持てる仕事をする、ということの方が優先順位が高いです。「経営者のパラレルワーク」というのも「やり甲斐」の一つで、一社のみでは全力を出し切らなくてもできてしまう、という経験があり、学びが減っていく不安もありました。常に自身を追い込む中で新しい世界が見えてくる、というのが仕事の醍醐味だと思っていますので、複数の会社の経営を自身の能力をストレッチさせて行える環境に魅力を感じました。

さらに、実際に、報酬だけで比べると、高いオファー金額を提示いただいた会社もありましたが、比較的、短期利益にフォーカスすることが前提となる会社でした。そうした会社の在り方も間違っていないのかもしれませんが、私個人の考えとしては、無理な利益創出はどこかに歪が出て、取引先・従業員などに負荷を強いたり、中期の企業価値を損ねたりする可能性があるため、そのような会社には興味を持てませんでした。

着任から2ヵ月が経ちます。今はどのようなお気持ちですか?

現時点でも良いビジネスモデルを持っている会社ですが、さらにまだ多くのポテンシャルを有しており、経営者の手腕が問われる絶好の機会だと日々感じています。まだ土台を作っている段階で、これから攻めの意思決定が必要となってくるため、より楽しみです。大変な点で言えば、まずは、働き方として、別会社のCOOとの両立は物理的に苦慮することはあります。また、対象会社の事業が専門分野ではないため、知識のキャッチアップは大変です。さらに、人数が少ない会社なので、大きな方向性を示し意思決定するだけでは不十分で、自ら手と足を動かす必要があります。かなり細かい業務もありますので面倒に感じることもありますが、そこも含めて会社・事業を創っている実感があり充実しています。

follow us in feedly